受信者の受信トレイに直接メールが配信されるようにするためのヒントを紹介します。

メール プロバイダーには、大量に送信される迷惑メール (「スパム」とも呼ばれる) を自動的に除外するシステムがあります。迷惑メールとしてフラグが立てられたメールは、通常は別のフォルダーに振り分けられます。また、受信拒否によりメールが配信されず、「配信エラー」となることがあります。いずれにせよ、このような場合にはメールが受信者の目に入らない可能性があります。

迷惑メール フィルターはプロバイダーごとに異なり、メールにフラグが立てられるかどうかには多くの要因が関係します。メール キャンペーンが迷惑メールとしてマークされるのを確実に回避する方法はありませんが、このガイドの推奨事項に従うことで、このような事態が起きる頻度を最小限に抑えることができます。このガイドでは、すべてのメール キャンペーンに組み込まれている業界のベスト プラクティスについても説明します。

備考: マーケティング戦略は、Squarespaceサポートの範囲外です。メール プロバイダーはフィルタリングに複雑なアルゴリズムを使用しており、マーケティングのニーズは人によって異なるため、Squarespaceからお客様に具体的なアドバイスを提供することはできません。

カスタム メールを使用する

GmailやYahooなどの無料メール プロバイダーから送信されたメールは、迷惑メール フィルターにより拒否される可能性が高くなります。たとえば、 susiesmith@gmail.comというメール アドレスの方がsusie@susiesmith.comよりも配信エラーになりやすいと言えます。無料のメール アドレスの中には、受信トレイへの配信が必ず拒否されるものがあります。

カスタム メールは、カスタム ドメインに関連付けられます。susie@susiesmith.comというメール アドレスを作成するには、www.susiesmith.comというドメインを登録する必要があります。

• サイトにカスタム ドメインがない場合は、Squarespaceを通じて登録できます。
• ドメインがあるもののカスタム メール アドレスをお持ちでない場合は、Google Workspaceを使用して設定できます。
• 送信者情報でGmailまたはYahooのメール アドレスを使用している場合、Squarespaceは配信エラーを防ぐために「From:」のカスタム メール アドレスを生成します。

ヒント: メール アドレスを設定して送信者情報に追加したら、そのドメインを認証することが重要です。

注: 最近ドメインを購入した場合は、最初の数回のキャンペーンを小規模のメーリング リスト (連絡先が200人以下など) に送信することをおすすめします。新しいドメインから多数の連絡先にメールを送信すると、迷惑メール フィルターがトリガーされる可能性があります。

メール アドレスのドメインを認証する

メールのドメインとは、@記号の後に続く部分の全体を指します。カスタム メールからキャンペーンを送信する場合、そのドメインを認証すると、メールが有効かつアクセス可能なものであることが迷惑メール フィルターに示されます。

Squarespaceドメインは、自動的に認証されます。別のプロバイダーからドメインを購入した場合、次を実行できます。

• ドメインをSquarespaceに移管し、メール キャンペーンで自動的に認証されるようにします。
• サードパーティー ドメインのDNS設定に手動で認証レコードを追加する。

注: Gmailなどの無料メール プロバイダーでは、ドメインの認証はできません。

メール アドレスの認証

どのサービスを使用しているかにかかわらず、メール アドレスの認証を行うことをおすすめします。これにより、お客様のメール アドレスが有効かつアクセス可能なものであることをSquarespaceが確認できます。通常、迷惑メール フィルターは、無効なアドレスから送信された疑いのあるメールをブロックします。

メール アドレスを認証するには、「送信者情報を設定する」をご覧ください。

許可を得たメール アドレスのみを使用する

リストに含まれるすべての登録者がメールの受信を許可していることをご確認ください。自発的にサインアップし、お客様のコンテンツに強い関心を持っているユーザーは、キャンペーンを迷惑メールと見なす可能性が低いと言えます。

受信者から確実に許可を得るためには、サイトまたは精算ページにニュースレターの登録フォームを追加して、登録者が自らメーリング リストにサインアップするよう誘導するのが最適な方法です。詳細については、サブスクリプション オプションのリストをご覧ください。

注: メーリング リストは決して購入しないでください。また、出所が定かでないメーリング リストは使用しないでください。迷惑メール フィルターは、購入されたりスクレイピングされたりしたメール アドレスを検知し、不審なメール アドレスとしてフラグを立てる可能性があります。許可なく他人のメール アドレスを使用することは当社の禁止事項ポリシー違反と見なされ、アカウントが無効になる事態を招く可能性があります。

連絡先への追加をユーザーに提案する

お客様のメール アドレスを連絡先に追加することをユーザーに促します。これは、キャンペーンが迷惑メール フォルダーに振り分けられたと報告したユーザーに最適なオプションです。迷惑メール フィルターは、お客様のメール アドレスが受信者の連絡先リストに登録されていることを検知すると、受信者がキャンペーンの受信を希望していることを理解します。

正式な名前と住所を含める

フッターに追加する住所が、郵便を受け取ることのできる有効な住所であることをご確認ください。一部の迷惑メール フィルターでは、この情報を判断基準として迷惑メールでないことが確かめられます。

よくある質問への回答については、「ビジネス名と住所を追加する」をご参照ください。

支払い情報を要求しない

クレジット カードの番号、銀行口座番号、その他の機密情報をリクエストするためにメール キャンペーンを使用することはお控えください。このようなリクエストを行うと、ユーザーの受信トレイがお客様のメールを迷惑メールとしてフラグする可能性があります。支払いを回収する必要がある場合は、寄付ブロックなどの安全な支払いフォームへのリンクを代わりに使用してください。

慎重にコンテンツを作成する

関連性があり、正確で、ブランドに合うコンテンツを維持します。過度に強引な宣伝コピーには、メール プロバイダーによりフラグを立てられることがあります。

分析を確認し、可能であればA/B テストを実行して、どのコンテンツが登録者の共感を得ているかを確認します。さらに詳しいヒントについては、ベスト プラクティスをご覧ください。

登録者に配慮する

迷惑メール フィルターによるコンテンツ振り分けに加え、登録者はメールを手動で迷惑メールとしてマークすることができます。一定数のユーザーによりキャンペーンが迷惑メールとしてマークされると、迷惑メール フィルターが今後のキャンペーンをブロックする可能性があります。

どのコンテンツを使うべきか、使うべきでないかについて、確固としたルールはありませんが、ブランドや登録者に配慮しましょう。刺激的または攻撃的と認識される可能性のあるコンテンツの送信は避けてください。

プレーン テキストを貼り付ける

不要なコードにより迷惑メール フィルターがトリガーされる可能性があります。テキストをコピーしてキャンペーンに貼り付ける場合は、キーボード ショートカットを使用してプレーン テキストとして貼り付けることをおすすめします。これにより、外部プログラムから引き継がれる可能性のある不要な書式設定コードがすべて削除されます。

メール キャンペーンと迷惑メールについて

Squarespaceメール キャンペーンは、ビジネスを成功に導くよう設計されています。お客様が送信するすべてのメール キャンペーンには、以下をはじめとする業界のベスト プラクティスが含まれます。

• 登録解除リンクとリスト-登録解除のヘッダー コード
• DomainKeys Identified Mail (DKIM) の署名
• HTMLとプレーン テキスト向けのMIMEマルチパート形式
• ハードバウンスの自動処理

自分のキャンペーンが迷惑メールに振り分けられたかどうかはどうすればわかりますか？

自動的に迷惑メール フォルダーに振り分けられたり、ブロックされたりしたキャンペーンの数を簡単に確認する方法はありませんが、登録解除率と開封率を確認することによりキャンペーンの成果は把握しやすくなります。詳細については、「メール キャンペーン分析を追跡する」をご参照ください。

「プロモーション」タブに届いたキャンペーン

メール クライアントによっては、メッセージがさまざまなカテゴリーに自動的に分類されます。たとえば、受信者がGmailを使用している場合、キャンペーンが他のニュースレターや企業からのオファーとともに [プロモーション] タブに表示されることがあります。

受信者の受信トレイでキャンペーンを振り分ける方法をSquarespace側でコントロールすることはできませんが、キャンペーンを登録者の受信トレイに表示させたい場合は、送信者の詳細のメール アドレスを連絡先に追加する必要があります。

オンライン ストアをお持ちで、ストアの [送信元] メール アドレスに別のメール アドレスを使用している場合、顧客はそのメール アドレスも連絡先に追加する必要があります。