VPATを作成、記入、共有するためのリソース。

情報通信技術 (ICT) 商品を販売している場合は、潜在的な顧客向けにVoluntary Product Accessibility Template (VPAT)への記入を検討することをおすすめします。VPATを完了すると、商品またはサービスが特定のアクセシビリティ基準にどの程度準拠しているかを説明するレポートが生成されます。

このガイドでは、商品またはサービスのVPATを作成、完了、共有する方法を説明します。

注: このガイドは情報提供のみを目的としており、法的アドバイスとして解釈したり依拠したりはしないでください。VPATの作成は技術的なプロセスになる。アクセシビリティの専門家と協力することを検討してみてはいかがでしょうか。

ICT商品とは

VPATの目的は、顧客が情報通信技術 (ICT) 商品を購入する際に、十分な情報を得た上で意思決定できるようにすることです。ICT商品の例としては、次のようなものがあります。

• ソフトウェア
• ハードウェア
• 電子コンテンツ
• サポート ドキュメント

ICT商品およびサービスのより広範なリストを確認するには、米国政府の第508条サイトをご覧ください。

VPATを完了する必要がある人

VPATの提供は誰でもできます。ただし、第508条が (直接的または間接的に) 適用される組織は、VPATの完了が求められる場合があります。

VPATの重要性

VPATを提供すると、潜在的な顧客は次のことができるようになります。

• 商品を購入する前に、十分な情報に基づいた決定を下す
• 商品のアクセシビリティ コンプライアンスのレベルを理解する
• 類似商品のアクセシビリティ コンプライアンスを比較する
• アクセシビリティ ガイドラインに従った商品を選択する

アクセシビリティの標準とガイドライン

VPATを作成する前に、自社の商品やサービス、および地域に適用される特定のアクセシビリティ基準をご確認ください。

• 第508条-米国連邦政府機関のアクセシビリティ基準。請負業者、下請業者、および米国連邦政府と取引を行う業者も対象とする場合があります
• EN 301 549 - 欧州連合における情報通信技術商品およびサービスのアクセシビリティ要件に関する技術標準
• WCAG - Webコンテンツのアクセシビリティ ガイドライン

注: 商品やサービスがアクセシビリティの標準やガイドラインをすべて満たしていても、利用者がその商品やサービスを使いにくいと感じる場合があります。VPATを完了しても、すべての顧客にとってアクセスしやすくなるとは限りません。

商品を評価する

VPATを作成する前に、商品またはサービスを評価して、適用されるアクセシビリティ標準へのコンプライアンス レベルを判断してください。考慮すべき一般的なアクセシビリティの実践例をいくつか次に示します。

• ナビゲーション - キーボードとスクリーン リーダーを使用して商品をナビゲートできますか？
• 画像とマルチメディア - オーディオ、画像、動画はどの程度アクセスしやすくなっていますか？
• フォームと入力フィールド - 障害のあるユーザーがフォームに記入できますか？
• コンテンツ構造 - コンテンツの構成は明確でわかりやすくなっていますか？
• 色とコントラスト - 選択した色とコントラスト比はアクセシビリティ要件を満たしていますか？
• 代替テキスト - 画像やその他の非テキスト コンテンツにわかりやすい代替テキストを設定していますか？
• 支援技術によるテスト -スクリーン リーダー、音声認識ソフトウェア、拡大ツールなどのさまざまな支援技術を使用して商品をテストします。

詳細については、Squarespaceのアクセシビリティ リソースをご覧ください。

VPATを作成する

次のいずれかの組織のテンプレートを使用してVPATを作成し、ニーズに合わせてカスタマイズできます。

• 米国情報技術産業協議会 (ITI)
• 米国商務省

VPATには通常、次のセクションが含まれます。

• 商品情報 - 商品またはサービスの基本情報
• アクセシビリティ基準 - 商品やサービスの評価に使用しているアクセシビリティ基準を指定します
• 準拠レベル - コンプライアンスのレベルを示します (例: WCAGの場合はA、AA、AAA)
• 商品の機能 - 商品の機能またはコンポーネント、およびそれらのアクセシビリティ ステータスを一覧表示します
• 詳細な評価 - 各機能がアクセシビリティ標準に準拠しているかどうかの詳細を指定します
• サポート ドキュメント - サポート ドキュメントやテスト結果を追加します。

VPATに記入する

提供する商品またはサービスごとに1つのVPATを完了するのがベスト プラクティスです。VPATは通常、使用説明とVPAT自体の2つのセクションで構成されます。必ず商品の徹底的かつ正直な分析を提示してください。

VPATに記入する方法は次のとおりです。

1. アクセシビリティ標準のどのセクションが商品に適用されるかを特定します。複数の基準が適用されることもあります。

2. 関連する各セクションを確認して、商品が基準を満たしているかどうかを判断します。

3. 商品に最もよく該当する適合レベルを選択します。

4. 関連する標準に商品がどのように準拠しているか、または準拠していないかを説明します。

5. 概要表に戻り、該当する各セクションに商品の全体的なコンプライアンスのレベルを記入します。

6. テーブル セクションのすべての行と列に入力します。

7. 備考欄と評価欄には、回答の正確性を裏付ける説明を記入します。

VPATを公開する

完了後のVPATはアクセシビリティ適合性レポート (ACR) となり、テストされた商品が特定のアクセシビリティ基準を満たしていることを示します。

注: VPATまたはACRを公開する前に、アクセシビリティの専門家またはアクセシビリティ ストラテジストにレビューしてもらい、正確性と完全性を確認しておくことをおすすめします。

確認後、VPATまたはACRをWebサイトに追加したり、追加の商品情報として追加したりできます。また、アクセシビリティ情報を必要とする潜在的な顧客やクライアントと共有することもできます。

VPATを定期的に更新する

アクセシビリティは継続的なプロセスです。商品やサービスを改善する際には、定期的にVPATを確認して更新してください。改訂日と評価対象の商品のバージョンを指定します。